20101113
[movie]TRANSPORT トランスポート
TRANSPORT トランスポート (2005 カナダ)
最近お気に入りの俳優ジェイ・バルチェル主演のタイムスリップもの。この人を始めて見たのは『トロピック・サンダー』だけど(ミリオンダラー・ベイビーにも出てるらしいけど全然記憶になし。一度見返さなくては)、今年は『ヒックとドラゴン』の主演声優に抜擢されるなど、これからどんどんブレイクしていきそうな俳優。
2005年の作品が今頃DVDリリースになったのも多分ヒックとドラゴン効果なんだろうけど、どうせならTIFFで好評だった『The Trotsky』の方を出して欲しかったなぁ。
とはいえ、この作品も制作費1億円という低予算ながら中々面白い作品だった。IMDbを見ると、セドナ国際映画祭とかいうよく分からない映画祭で、一応作品賞も獲得しているようで。
ストーリーは『バタフライ・エフェクト』の影響をモロに受けている感じ。タイムトラベル+ラブロマンスというテイストで、恋人を救うためにタイムスリップして過去を変える、という部分はそのまんま。ただ、バタフライ・エフェクトは過去をほんのちょっと変えるだけで現在が大きく変わってしっちゃかめっちゃかになってしまう話なのに対して、この作品の根本的な考え方は逆。恋人の不幸な人生を変えるために、その「原因」と思われる過去をどんどん変えていくんだけど、何をすれど現在が全く変わらない。一体本当の「原因」は何なんだ?っていう話。
低予算だけあってカメラワークはいかにもチープで、肝心のタイムマシンも椅子に電飾をくくり付けただけという強引さなんだけど、中盤からはそれが全く気にならなくなるほど脚本にのめり込んでしまった。コメディ俳優だけあってコミカルでコントちっくな部分も多く、すごく見やすい。切ないラストとのギャップも効いている。
ただ、主人公は家さえ持たないドラッグ漬けの底辺層、という設定なんだけど、ジェイ・バルチェルはあの柔らかい顔のおかげで、どう見ても「善人の学生」にしか見えない。
そこはミスキャスト、というか設定ミスだった気が…。
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